Photoshopでトレース 第20話 ~やる気がない人のためのやる気の出し方~
前の仕事は”先生”でした。
ふとその頃の話を聞かれたので、生徒をどんな気持ちで教えていたか聞かれる機会があったので、10分ほど色々と思い出しながら話しました。
その時に思い出したことを忘れないように書いてみます。
1.生徒も人間。人間皆、平等。
「教える」と「教えられる」の関係で考えがちですが、生徒と先生は同じ人間です。
お金を出しているのは親です。
生徒は1円も出していませんし、稼いでもいません。
教育の場に来るのは親や法律の指示があるからです。
対して、教える側はお金をもらっています。生徒の両親からお金をもらっています。
仕事として教える必要があります。お金を出してくれる人に対してそのお金に応じた仕事をする必要があります。
但し、そこに100%の結果が出せるとは限りません。そうでなければ受験戦争なんて存在しないですしね…
勝ち負けはどうしても、中学や高校や大学の受験時についてしまいます。
であれば、
「今回勝てればいいけど、先に繋がる何かを得られる時間にするために、今何をするか」
という考え方をしていました。
2.中身か見た目のどちらかで結果を作ろう。たぶん、見た目の方が作りやすいから先ずはここから始めよう。
具体的に言うと、点数(質)より終わらせた宿題(量)の方が、”結果”として人に見せやすいです。
そして、その結果は一定の”達成感・納得感”を自分と周りの人に与えてくれます。
本人のモチベーションや適性があればあるほど、掛け算式に点数が上がっていきますが、その点数を上げるために必要なものはやっぱりこなした量です。
先に書いたように質で見える結果には個人差があるので、どれくらい量をこなしたかを考え・見たかが短い目で考えるとわかりやすいです。
いわゆる”できない・やる気がない”タイプの人は、どうしてもやらなければならないことがあるならばこの”量”を少しでも良いから、誰かの力を借りて積んでいく必要があります。
「せっかく自分と勉強をする場にいるのだから、ちょっとでも良いから目の前のテキストを進めてみようか」
というお話をよく生徒にしていました。
3.「怒られたくない」は大事。私も君も怒られたくない。ならば、「怒られないためにやった方が良いこと」をやろう。
怒られることが気持ちいいとか、バネにして頑張れるとかあるかもしれませんが、そればかりだといつか折れます。
「適当」と紙一重なので注意が必要ですが、怒られないために何をどれくらいやったらいいかをよく考え、作戦を立てるのは大切です。
大人になると、何人もの人と、言葉を交わしながら探る”妥協点”が必ずあります。
生徒たちにも、そんな妥協点があります。それは目の前にあるテキスト、そしてテストの点数です。
この妥協点をうまく見つければ、家に帰ったときに怒られずに済みます。
この話をすると、すべての生徒が一定の納得をしてくれました。納得をしたそのあとには、渋々ながらでもテキストに着手してくれました。
こんなことを書いていながら、正直私もこのブログの為に低レベルなところからトレースをやっているのが辛いです。
家に帰ってくればクタクタですし、自炊もするし早く寝たいし、答えがいまいち見えてこないトレースも辛いです。
でも、仕事で少しでも楽になりたいし、一緒に仕事をする人たちから怒られたくない。となると、自分の気持ちとは別のところで「まぁ、やらなくちゃね!」という風になります。
積み重ねていけば、時間がかかったとしても何かの形で達成感を感じる瞬間があるのをわかっているので、その時の自分に出会えることを期待して、今日もトレースをするわけです。
では、今日のトレースに入ります。
今日はモヤモヤとする疑問点ばかりが残る結果でした。
1.文字揃えは全部均等ではないのか
ガイド線を引いた時に気が付いたのですが、「SALE」だけが少し揃っていません。
「均等=正義」のごとく考えてしまうので、この部分がどうしても気になります…
他の部分は、左側を基準にガイドを引いて右側のガイドを取ると均等なのですが、「SALE」だけ差があるのはどうして…どうして…
2.ロゴデザインの意図が読み取れない
ユナイテッド・アローズはちょっと憧れで、2枚のシャツを大事に5年ほど来ているのですが、その細やかな愛を以てしてもロゴデザインの意図やデザインのロジックがわかりません…
モヤモヤしすぎるので、遠くないうちにロゴデザインの本を買って勉強しようと思います。ペンツールでは書けないのは私だけでしょうか…うーん…
3.ここ最近、毎日思うんですが100%合致するフォントの探し方ってあるんですか?
マッチフォントで10個くらいまで絞れたら、すべてのフォントを試すのですがどこかが必ず異なります。
メジャーなフォントなら(例えばメイリオとか)、1文字たりとも違わないフォントを合わせられるかもしれません。
が、「Tの上の辺の長さが違う」とか「Wの角が違う」とか、フォントを変えるたびに違うところが見つかって答えにたどり着けないのは、かなりやる気が削がれます。
”妥協点”ってどこにあるんでしょうか…
とまぁ、頭を抱える疑問点ばかりの今回のトレースでした。
上手くできたと思えるのは、4回くらい連続してやっているグラデーションでしょうか。
あ、グラデーションでは迷わなくなってきたのは進歩ですね。俄然、やる気が湧いてきました。明日も頑張ろう!
というわけで、気持ちのいい感じで締めておきます。
また今度!
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